っていうかなんか

幻聴持ちの呟き

今日の午後は私を食べていかなかったミツバチ

 2度も勝手に私を食べて置き去りにしたくせに、今日の午後は私を食べていかなかったミツバチ。初めは二週間前、バイトに向かう為に駅のホームでぼーっと立って電車を待っている時だった。ブーンと音がしたと思ったら一匹のミツバチが図々しく半袖の裾から体の中に入って来て、驚いたことに脇のすぐ横の辺の皮膚をかじりだしたのだ。チクチクしてくすぐったくて痛い。服の中で無理に払って驚かせると刺されそうで怖かったからそのままじっと観察した。あまりにも堂々と一生懸命に皮膚をかじっているので人間の皮膚を採集して何かを作りたいのではないかと思った、例えば天敵除けとか。と同時に、その時丁度体のあちこちで謎の皮膚病をこじらせていて、病院で薬を貰って3種類も飲み薬を飲んで、あちこち軟膏だらけだったのでハチちゃんそれ、食べて行って大丈夫?と思った。ミツバチが去った後ちっさな赤い点々が少し残っていたけれど、別に何も起こらなかった(何か起きてバイトを早引きできたら良いかもとほんの少し思っていたのに)。その数日後、植木鉢に水やりしているとあのミツバチと同じだと思われるミツバチが飛んできて、また体に止まった。今度は足の膝の裏の部分の皮膚をかじりだした。そこは、脇よりも痛かった。笑いながら痛いと言いながら水やりを続けようとすると足は止めてくれて、その後別の部分をかじっていったか記憶がない。多分水やりに集中したせいで記憶が飛んだ。でも微妙にまたミツバチにかじられて嬉しかった。私って花のフェアリーに狙われているんだわ、と思った。それからネットで検索して同じようにミツバチにかじられる人がいるということを知った。
 そして今日の午後に風が吹き荒れる中でプランターの花の様子を見ていると、ブーンと音がして一匹のミツバチが現れたので、また食べに来たのねと言って上着を脱いで立っていた。でもミツバチは溜め水になった鉢カバーや地べたやらプランターやらいろーんなところに止まって、私を気にしてはいるみたいだけどちっともかじりに来なかった。キャミソールで迫ってみても来なかった。しょうがないからもう上着を着て、眺めていて溜め水にボチャーンしてしまう恐れを感じたので切ったレモングラスを浮かべる事にした。ハサミを持ってきてレモングラスを切っているとやっとミツバチもこっちに来て、レモングラスから手に伝ってやっと止まった。でもかじらないで帰って行った。後で考えていて、今日は軟膏は塗っているが飲み薬は飲んでいないことに気づいた。ハチちゃんが欲しかったのは薬?処方してもらったのはベタセレミンとエピナスチンとレバミピドという薬だけどネットで検索してもあんまりよくわからない。まだ1日分残っている。来週晴れたら飲んで外に立っていてみようかと思う。もし来てかじったら、皮膚の中の薬がほしい確率は高いと思う。そういえば菜の花が咲いて蜜集めしている時に私の方に来たことは無い。